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日本人の人乳分泌型IgA抗体の各種抗原に対する抗体価 [健康]

明治乳業

目的

人乳は生体防御効果を有する様々な物質を含むことが知られている。分泌型IgA抗体(sIgA)はその代表的な物質の一つであり、出産直後の初乳に特に多く含まれ、新生児が遭遇する病原菌や毒素等の抗原に結合し、生体防御に積極的に働いていると考えられている。人乳中に含まれるsIgAの反応性は母親の生活環境に大きく左右されると考えられるが、日本では人乳sIgAの抗原反応性に関する研究は少ない。そこで、我々は人乳sIgAの各種抗原に対する抗体価を個体別に測定した。

方法
98~99年にかけて全国の健康な母親から出産後10日以内に回収された人乳107検体を分析対象とした。抗原としては大腸菌、表皮ブドウ球菌および緑膿菌に加え、サルモネラ菌等の感染性腸炎起因菌、計12菌株のホルマリン処理菌体を用いた。抗原に対する人乳sIgAの抗体価はELISAで測定した。

結果

人乳sIgAは用いた12の細菌抗原ほぼすべてに対して反応性を有していた。抗体価は菌株および検体によって大きな相違が見られたが、全体的には大腸菌、腸炎エルシニア、緑膿菌、およびリステリア菌に対して高い抗体価を有する検体が多かった。現在、毒素、ウィルスおよび食物抗原等に対するsIgAの抗体価を検討中である。
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